SEPA自動引き落とし&口座振替
単一ユーロ決済圏(SEPA)とはヨーロッパの銀行が施行している制度で、ヨーロッパ内の電子決済の標準化と簡素化を目的としています。
SEPAとは
単一ユーロ決済圏(SEPA)とはヨーロッパの制度で、ユーロでの電子決済処理を標準化するものです。SEPAの目的はヨーロッパ内でのユーロの支払いを、各国の国内決済システムで行うのと同じくらい高速、安全かつ効率的にすることです。EU圏内で年間約360億ユーロの決済が行われています。
SEPAを利用すると、顧客はSEPA対象地域内(EU加盟28ヶ国、およびアイスランド、ノルウェー、リヒテンシュタイン、スイス、モナコ、サンマリノ)のどこにでも支払いができます。この地域内のすべての銀行と決済サービス提供者に強制される決済スキームは以下のとおりです。
- SEPA自動引き落としコア(SDD):ヨーロッパ全域の既存の国内自動引き落としスキームに取って代わります。この標準サービスにより、顧客は該当国の銀行口座を開くことなく、SEPA対象国の商品やサービスの代金を支払えます。
- SEPA口座振替(SCT):ヨーロッパ全域の既存の小売銀行口座振替に取って代わります。SCTはSEPA地域内にある顧客の口座間の振り込みをユーロで行います。
口座振替と自動引き落としは個別の単発決済またはバルク決済(給与振込やサプライヤーへの支払いなど)にできます。SEPAにより、すべての対象国で顧客への利用規約が統一され、決済通信に単一のファイル形式が強制されて、拒否、返還、または返金された自動引き落としの回収処理に関して単一の一連の規則が適用されます。
SEPA決済と処理
SEPAはユーロの決済のみが対象です。決済は多国間または国内で可能です。以下の2つの口座識別子を使用します。
- IBAN(International Bank Account Number):最大34文字の英数字で構成され、支払い先の口座を示します。
- BIC(Business Identifier Code):8文字または11文字で構成され、口座が属す銀行を示します。
2016年2月1日より、決済の債権者と原債権者が支払いのために提供する必要があるのはIBANのみで、参加銀行が指定されたIBANから支払者または受領者のBICを取得する必要があります。
eSuiteのSEPAサポート
eSuiteではSEPAを完全サポートしており、SEPAに準拠する決済を処理するAPIを提供しています。詳細については、該当のクライアント側コールおよびサーバー側コールを参照してください。また、REST APIのSEPAサポートに関するドキュメンテーションもあります。
さらに、eSuiteではSEPAのバックエンド管理をeSuite HQでサポートしています。
SEPA自動引き落としにはユーザーからの委任が必要です。この委任により、債権者(例:クライアント)がSEPA自動引き落としによって支払いを回収するための認証を行います。また、支払いの借方銀行も認証します。ユーザーがeSuiteの支払い口座を設定する際、SEPAによって支払いを回収するクライアントに関して自動引き落としを選択すると、委任が作成されます。この委任に基づいて、クライアントはバックエンドの処理を開始および管理します。処理はSEPA決済を該当の銀行にバッチ送信して、銀行がユーザーの銀行と通信してユーザーの口座に課金されるようにします。
クライアントと銀行の間の管理プロセスには、一連のファイル交換が含まれます。形式はISO標準2022/UNIFIで指定され、XMLによります。以下が含まれます。
- PAIN.008.001.0x:自動引き落とし要求用
- PAIN.001.001.0x:銀行口座振替要求と返金用
- PAIN.002.001.0x:未払いのレポート用(エラーが発生した際に銀行から返される)
プロセス全体の概要は以下のとおりです。
1. クライアントがユーザーにサブスクリプションまたは商品を販売します。ユーザー登録で支払い情報および個人情報が提供され、eSuiteが処理します。クライアントまたはサーバー側のAPIを使用できます。クライアント側の支払いシーケンスでは、APIは以下のようになります。
i. CreateSessionで登録と支払いプロセスを開始します。
ii. UserCreateでユーザーのアカウントを作成します。
iii. UserManageDirectDebitでユーザーの自動引き落とし情報を記録し、これによってSEPA委任が作成されます。
iv. AddSubscriptionでサブスクリプションの購入を行います。OrderIdがSEPA決済IDにマッピングされ、eSuite HQに表示されます。
2. ユーザーのアカウントとサブスクリプション購入がクライアントによってeSuite HQで確認されます。サブスクリプション購入は保留決済として記録されます。
3. クライアントから購入を行った他のユーザーのSEPA決済と合わせて、保留決済がeSuite HQによってプログラムで単一の決済ファイルにバッチ処理されます。
4. クライアントは手動で決済ファイルをダウンロードして、独自に自社の銀行にアップロードします。
5. クライアントの銀行は決済バッチファイルに記載されているユーザーのすべての銀行と通信して、支払いを回収します。この作業には数日かかる場合があり、その間クライアントとeSuiteは支払いが成功すると前提してサブスクリプションコンテンツをユーザーに提供します。
6. ユーザーの支払いが失敗したことを示す未払いレポートを含むファイルを、クライアントは手動で銀行からアップロードします。この時点でeSuiteを使ってサブスクリプションをキャンセルできます。ユーザーの支払いが未払いレポートファイルに記載されていない場合、支払い済みであると認証され、コンテンツの提供が続行されます。